【物語作りの練習】
単純に物語、ストーリーを作ると言っても、そう簡単なことではありません。
ただいくつか、簡単にストーリーを作る基本というのはあるので、それらを紹介しようと思います。
ストーリーを作る順序としても色々あって、なかなか決まった順序通りにはいかないものですが、参考にしてみてください。
主に50ページ以下の漫画を作る場合の物語の作り方です。
普通のノートなどに、大まかにメモなどを作って物語を作っていけば良いでしょう。
○まず、どんな話かを決めます。
たとえば、アクションものとか、恋愛ものとか、内容の大まかなジャンルです。サムライのアクションもの、とか、三角関係の恋愛ものとか、そのあたりまで決めてもいいでしょう。
あまり色々と詰めこむよりも、中心となる内容は1つか2つに絞った方が、作るには簡単です。
○次に、登場するキャラクターを決めます。
基本的に漫画の場合はページ数が少ない場合は、キャラクターを少なくするというのが、約束事としてあります。
たとえばページ数が16ページくらいなら、中心となる登場人物は1、2名です。
主人公はしっかり決めてください。加えて、主人公には大きな長所と大きな短所の両方を与えると魅力的な主人公になりやすい傾向があるようです。
登場人物は、ストーリーの内容に強く関わりますし、だいたいおおまかなストーリーと中心となるキャラクターは、ほぼ同時に作ることが多いと思います。
物語の基本的な部分です。
○次に、ストーリーの流れを作ります。
いわゆる、起承転結がやはり基本です。さらに面白くするには、起承転転結のように、”転”の部分を二重に描くというようなやり方もあります。
起
:物語の導入部分です。主人公の紹介やその状況、とりまく環境などを説明します。この部分は簡単に短く、しかもわかりやすく、というのが基本です。
ドラマティックな展開としては、いきなり物語冒頭で事件を起こす、というやり方もあります。
承
:起の部分に近いですが、大抵ここで、物語が動いて主人公もなんらかの行動をとることになります。
主人公に、なにかクリアしなければならない問題が与えられたり、主人公の心を動かすような事件が起こるようにするのもこの部分です。
転
:主人公が、承の部分での門題や事件に立ち向かうものの、簡単にはクリアできず、さらに難しい状態や、おかしな状況になる、のがこの部分です。
主人公を最大のピンチに落とすとか、ひどく困らせるとか、ひどく悲しませて落ち込ませるとか、そういったことをするところです。
特に、主人公の”気持ち”を動かすというのが大事だとされています。
結
:問題や事件が、解決されます。だいたいは、主人公が何かをすることでクリアします。その、”何か”がちょっと特別であればあるほど、漫画は面白くなりやすいようです。
逆に、主人公が普通のことをやって普通にクリアしてしまうと、あまり面白くありません。
問題や事件が解決したあとは、できるだけ早く終わらせる、というのも基本です。
最後であまりダラダラするのは良くないとされています。
ちなみにサンプルとして、昔話の『一寸法師』に上の起承転結を当てはめると次のようになります。
起:指先ほどの子供が生まれて一寸法師と名付けられ、成長する
承:都に出て大臣とその姫につかえるようになるが、姫が鬼にさらわれる
転:一寸法師は鬼と戦い鬼に喰われるが、腹の中で暴れ、その目から脱出。鬼は逃げ去る
結:鬼が落としていった打ち出の小槌の力で、一寸法師が大きくなる
一寸法師の話には結の部分に、「小さかった一寸法師が大きくなる」という付加的なオチが入っているため、流れとして良くできています。
一寸法師が小さいという問題が最初からあって、さらにそこに鬼が姫をさらうという事件がおきるわけです。
さらに、一寸法師は小さいために鬼に喰われてしまいますが、それを逆手にとって鬼を撃退します。問題と事件がからみあって、話を面白くしているのです。
主人公自身に問題を持たせることと、そこに事件を起こすこと、その事件を解決すると同時に、主人公自身の問題も解決されるようにすること。
物語の構造としては、そういったパターンがよく見られます。
起承転結、問題と事件、などを意識して物語を作ると、形としてまとまった物語を作ることができるはずです。
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