【投稿・持ち込み】
○雑誌の賞に投稿する
完成した漫画原稿を雑誌などに投稿するには、まずその雑誌の賞の規定を守ることが大切です。
原稿用紙のサイズはもちろん、ページ数や記名などの指定をきっちり確実にこなしましょう。
それから、その雑誌の性格も見るべきです。極端な例を言えば、少年誌に少女漫画を送ってもこれは苦しいです。服を売るお店に、私はおいしいお菓子が作れます、といって就職活動をするようなものです。
同じく、雑誌がカバーしている読者の年齢層も多少は気にしてください。少年誌に大人向けの漫画を投稿しても、これは賞以前に雑誌として守備範囲外になってしまいます。
そういったことを間違えてしまうと、単純に不利となります。
賞によっては原稿を返却しない賞もありますので、気をつけてください。
また投稿前に全ページのコピーを取っておくことは基本です。
返却してくれる賞も、自分の住所を書いた封筒を同封するような返却条件などがありますので、気をつけてください。
原稿を送付する場合に、一番安いのは定形外郵便です。ただしこれは、取扱が荒いので原稿が折れ曲がったりしやすくなります。防水のためにビニール袋を使い、補強のために段ボールなどの厚紙を入れるべきです。心配ならば、配達証明をつけてもいいでしょう。
やや送料が高価になりますが、宅急便を使うのが一番確実です。
封筒には、”取扱注意”や”二つ折り厳禁”と赤文字で書き込んでおきましょう。
○出版社へ持ち込みする
これも雑誌の賞のページなどに持ち込み方法が書いてありますので、よく確認してください。たいていは、まず編集部へ電話して、持ち込みの連絡をして日時の約束をするようになります。
当然ですが、自分が読んだこともない漫画誌に持ち込みをするのはやめたほうがいいです。
また基本的に、初めて描いたというような原稿を持ち込むのはやめた方がいいです。
編集者は基本的なことを教えるために持ち込みを受けているのではなく、商品になるようなレベルの作品の持ち込みを受けています。
つまり「プロになれるか」という非常に厳しい基準で、編集者は作品を見ますから、その批評眼に耐えうる作品を準備してください。
まだ発展途上の人などは、まず友達など身近な漫画好きにでも読んでもらって、感想を聞いてみるくらいの方がいいでしょう。
持ち込みに行くのに持って行くものは、まず編集者にみてもらう作品と、自分で自信がある原稿やカットなど、それから何か編集者に聞きたいことがあればそれをメモ帳に書いておき、それに加えて筆記具を持っていけば、編集者にいわれたことをその場でメモすることができます。
持ち込みに行くと、たいていの人は緊張するので、あとで思い出そうとしても何を言われたのか、ほとんど覚えていないということもおこってしまいます。
実は、漫画の中身も覚えてもらうのも大切ですが、何より作者つまり自分自身の顔を覚えてもらうということが大切です。
編集者も人間ですから、印象のいい人には優しくしてあげようかなと思いますし、印象の悪い人にはいい気持ちがしません。
持ち込みに行くという人は十分な熱意を持っているでしょうし、それが相手に伝わるようにすると良いでしょう。自分の作品だけでなく、自分をアピールすることも大事です。
そのためにはある程度の礼儀も大切ですし、いきなりタメぐち、なんていうのはやめてください。
編集者にまず挨拶、それから簡単な自己紹介、原稿を渡すときに「よろしくお願いします」と言うことぐらいは、当たり前にやってください。
少年漫画と少女漫画の編集者は、どちらかというと少年漫画の編集者の方が、やや厳しい評価を口にする傾向があります。
各誌の漫画賞を見るとわかりますが、少女漫画の方が投稿作品に対するフォローが手厚いはずです。
そういうことがありますので、特に少年漫画の持ち込みをする場合は、それなりの覚悟をしておいてください。
持ち込みの基本として、「1度でやめないこと」というのがあります。
編集者によって好みの違いもありますし、雑誌によっても傾向の違いがありますので、たとえば1つの作品であっても、複数の雑誌に持ち込みすることをおすすめします。
いわゆる「ハズレの編集者」に当たることもあります。
自分と相性のいい雑誌や、自分と相性が良さそうな編集者が見つかるまで持ち込みをやってみるくらいの気持ちでやってください。
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