【ネーム】
ネームというのは、わかりやすく言えば「下描きの下描き」です。漫画では、この作業のことを「ネームを切る」と言います。
本来、ネームという言葉はセリフの字のことを指します。そのため、アニメや映画などの呼び名から、絵コンテとも呼ばれます。
ネームでまず大切なことは、やはりコマ割りとページ数です。
コマの流れ、コマの運びと絵の構図やセリフを物語の展開にそって、しっかり作ります。
キャラクターだけではなく、例えばキャラクターがどんな場所にいるか、というようなことも絵にしなければなりません。
ここでも5W1Hを頭に置いておくと良いでしょう。
ちなみに1ページのコマ数の基準は、5~7コマ程度です。
大きなコマを使うには、それなりの画力が必要になりますので、あまり絵に自信のない人は、あまり大ゴマを多用しない方がいいでしょう。
ちなみに、コメディやギャグの場合は、コマ割りを多めにするとテンポが良くなります。
コマを割りながら、それに合わせてセリフを決めてください。
普通のノートなどに、見開きでのバランスも考えながら描いていきましょう。
漫画の原稿用紙に合わせて、A4サイズのノートを使ってもいいです。
ネームでは、勢いが大切と言われます。
できれば一日か数日で、キリのいいところまでを一気に描いてください。
ネームは、1度や2度は描き直した方が必ず良くなります。
せめて2通りくらいはネームを描いてみて、それぞれを比べてみると良いでしょう。
そして2つのいいところを合わせるなどして、最終のネームをまた描きます。
最終ネームは、ある程度は詳しく描いておくと、下描きに入ってからの作業が楽になります。
逆に言えば、最初に描くネームなどは、雑でも構いません。
ちなみに、人によりけりながら、ネームは最初に描いたものより短縮して、圧縮する方が面白くなる傾向があるようです。
詰め込んだり、無駄を省くことで、中身が濃くなるからだと思われます。
決まったページ数で描くとして、それを長めにオーバーしたネームを最初に描いて、そのあとページ数を減らしたネームを描き直していく、というやり方がおすすめです。
- ネームの例2

※次のネーム。ナレーションをかけて、1コマめはセリフがカットされています。この段階でもほとんど何が書いてあるかわかりませんし、あまりいいネームではありません。
……なのですが、実際の最終ネームです。赤で修正が入れてあります。
漫画の面白さは、ネームの段階でそのほとんどが決まってしまうと言っても過言ではありません。
漫画の基本的な設計と演出を行うのがネームなのですから、非常に重要な作業です。
時間をかけて損はありませんから、納得いくまでやってください。
→ NEXT 下描き



